TrendForceによると、2022年のDRAM市場は前年比0.3%増の915.4億ドルに留まる一方、NAND市場は同7.4%増の741.9億ドルとなると予想されるという。
2021年、DRAMのビット供給量は前年比18.6%増と予測されているが、この供給量の増加に伴い、DRAM市場は不足状況から供給過剰に転じると見られており、それに伴い、2022年も同17.1%増に留まると予想されるという。価格面も供給過剰となるため、その平均販売価格(ASP)も同15%ほど下落すると予想され、供給ビット数の伸びを価格下落が相殺する形になるとみられるという。
TrendForceでは、2022年のDRAM価格は、上半期に顕著に下落すると予想され、下半期に向けて、DDR5の普及率の上昇と季節的な需要のピークの到来により、価格下落は落ち着きを見せることが期待されるとしている。
一方の2022年のNAND市場は、総ビット供給数量が前年比31.8%増、総ビット需要が同30.8%増と予測され、供給過剰となることから、平均販売価格はDRAMのASPよりも大きく同18.0%ほど下落する可能性があるという。ただし、NANDサプライヤ各社は、3D NANDの層数を増加させていくため、その売上高には上昇の余地があるともしており、市場規模自体は同7.4%増の741.9億ドルとなると予想している。
2022年のNAND価格はDRAM同様、上半期に大きく下落する見通しで、下半期に季節需要のピークを迎え、値下げ幅が縮小することが期待されるとしている。