日本空港(JAL)は11月8日、米国に入国する渡航者のワクチン接種義務化に伴い、米Daonが開発したデジタル証明書アプリ「VeriFLY」でワクチン接種証明書の登録が可能となったと発表した。

あらかじめワクチン接種証明書を同アプリに登録し、出発日当日にチェックインカウンターでアプリに表示された渡航判定結果を提示すると搭乗手続きが円滑になるとしている。同社によると、ワクチン接種証明書の登録が可能なデジタルパスの運用は国内で初だという。

  • 「VeriFLY」アプリ画面イメージ

VeriFLYは、生体認証技術による本人認証のサービスを展開している米Daonが開発したアプリで、アメリカを始めヨーロッパの一部路線では既に導入されている。ユーザーは新型コロナウイルス検査証明書やワクチン接種証明書の登録、渡航先の入国要件に合わせた準備書類などを、事前に参照・入力・管理することができる。

JALは、現在VeriFLYを使用できないハワイ線においても、年内にはVeriFLYの運用を開始する見込みだとし、そのほかヨーロッパ・アジア路線への展開も検討するとしている。

同社はほかにも、スイスの非営利組織であるコモンズ・プロジェクトが開発した「コモンパス」とIATA(国際航空運送協会)が開発した「IATAトラベルパス」の運用もすでに開始しているが、ワクチン接種証明書の登録に対応しているのはVeriFLYのみとのことだ。