日立ハイテクサイエンスは11月2日、環境規制物質の測定データを一元管理できる「RoHSアプリケーション」を組み合わせた、「装置データ収集システム」を国内向けに販売すると発表した。同システムは、同社のIoTサービスポータル「ExTOPE」を使用したもので、製品検査の現場の分析装置から得られた分析結果や保守データを自動でクラウドに保存できる。

クラウドに保存された、さまざまな拠点の装置状態を示す装置ログ情報や測定結果は手元のブラウザで参照できるため、同システムを導入することでリモート環境下で検査業務の管理を行うことが可能だ。

  • 装置データ収集システムのイメージ

装置のエラー情報をクラウドに共有することで、故障部位を特定し修理を円滑に進め、ダウンタイム削減に貢献する。また、定期的に同社のサービス部門が装置の状態を確認するオンラインモニタリングサービスも提供する。

RoHSアプリケーションは、同システム上で動作するWebアプリケーションで、電気、電子機器における特定有害物質の使用制限に関する欧州の法令である「RoHS指令」に対応する機能を有する。

同アプリケーションでは測定試料の情報に紐づけして、蛍光X線分析装置(EA1400/EA1000VX/EA1000AIII)によるRoHS分析の検査結果と、加熱脱離質量分析計(HM1000/HM1000A)によるフタル酸エステル類の検査結果を一覧で表示することができる。過去の測定結果を可視化するトレンドグラフの表示にも対応している。