NECと南紀白浜観光協会および南紀白浜エアポートは11月1日、南紀白浜エリアで従来提供している顔認証決済などのおもてしサービスに加えて、顔認証を利用して観光施設の割引などを受けられる電子クーポンのサービスを実施すると発表した。
同サービスは、南紀白浜観光協会が10月より実施しているクーポン施策「南紀白浜クーポン付まち歩きmap(「まち歩きmap」)」に連動したもので、「まち歩きmap」購入者を対象に、顔情報を登録すると追加の電子クーポンが付与され、地域のお店25店舗で使用できる。付与される電子クーポンは顔認証で利用できる。
南紀白浜エリアでは、顔認証を登録した人が「南紀白浜IoTおもてなし」のLINE公式アカウントを友達に追加すると、旅行前のアンケートや旅行中の位置情報、顔認証利用に合わせて、おすすめのスポットなどの観光情報を紹介するサービスを実施している。同アカウントからは、新たに電子クーポンが使える施設の観光情報提供を12月以降に開始する予定だ。
なお、本実証で取得した観光データは個人を特定できないように統計化し、観光協会など地域事業者とともに観光客の属性に応じた周遊施策の検討に活用する。
今回提供されるサービスは、2019年1月からNECと南紀白浜エアポートが南紀白浜で行っている顔認証決済や混雑度表示デジタルサイネージなど、一度の顔登録でさまざまな観光サービスが利用できる「IoTおもてなしサービス実証」と、NECが和歌山県から採択された先駆的産業技術研究開発支援補助金事業の一環として実施される。