MRTは11月1日、内閣府らが選定する令和3年度スマートシティ関連事業のうち、経済産業省の「無人自動運転等の先進MaaS実装加速化推進事業(地域新MaaS創出推進事業)」の実証実験に関わる受託事業者に選定されたことを発表した。
同社は11月4日よりMONET Technologies、大日本印刷、オリエンタルコンサルタンツ、三重広域連携スーパーシティ推進協議会と連携して、三重県内の大台町、多気町、明和町、度会町、大紀町、紀北町の6町を対象として「オンデマンド医療MaaS」の実証実験に取り組む。
実験では、過疎化や高齢化が進行しつつある地域の医療課題の解決を目指し、対象となる三重県内の6町が連携して検証に取り組む。具体的には、MONET Technologiesが提供するマルチタスク車両を活用して看護師や保健師が患者の自宅を訪問し、車両内での保健指導や受診勧奨を実施するほか、医師によるオンライン診療やオンライン健康相談などを提供するという。
MRTは今回の実証実験によって、地域住民の医療アクセスの改善やオンライン診療などの新たな受診機会の創造を通じて、健康意識の高まりや行動変容を促すことで、地域の医療費の抑制を目指すとしている。