大日本印刷(DNP)は10月29日、相模原市教育委員会、ネットワンシステムズ、Sky、光村図書出版、放送大学と共に、デジタル教科書を中心とした学習履歴データ活用に関する共同研究に取り組むと発表した。同研究は、相模原市教育委員会の「GIGAスクール等オンライン学習環境の活用」に関する事業の一環である。
政府が進めるGIGAスクール構想により、1人1台のタブレット端末の使用や、学校の高速通信回線の整備が急速に進む。それに伴い、ICTを活用した授業など「教育の情報化」が加速する中で、デジタル教科書の活用についての議論も深まっている。こうした背景を受けて同研究では、国語のデジタル教科書を活用して、子どもの学習能力の成長を探るという。さらに、デジタル教科書による学習活動で得られた学習履歴データを活用して、具体的な成長成果の可視化に取り組む予定だ。
デジタル教科書を中心とした新たな授業方法で国語の学習活動に取り組み、そこで得られた学習履歴データを活用することで、教員の指導および評価の改善と、児童・生徒に個別に最適化したフィードバックの提供を目指す。これによって、主体的に学習に取り組む態度の育成につながる学習方法を検討するとのことだ。