米スノーフレイクはこのほど、メディア・広告エコシステムにおけるデータコラボレーションのためのメディアデータクラウドを発表した。メディア データクラウドによって、メディアや広告関連の企業はSnowflakeの環境からデータを動かすことなく、アイデンティティ、オーディエンスインサイト、ターゲティング、有効化、測定のためにコラボレーションデータの共有、参加、分析を動的に行うことが可能になる。
従来、「プライバシーサンドボックス」は大規模なテクノロジープラットフォームしか実現できなかったが、スノーフレイクがデータのクリーンルームを実現したことで、どのパブリッシャーや広告主、代理店、アドテク企業の誰もが独自のプライバシーやコラボレーションデータ環境を設計し、スノーフレイクのメディアデータクラウドを活用してカスタマイズした独自ソリューションが提供できるようになる。
データクリーンルームではセキュリティの管理を容易に行え、ダブルブラインド結合や制限付きクエリ、集中管理されたロールベースアクセス制御(RBAC)、行/列レベルの難読化などの監査機能によって、データ移動やPII の漏洩リスクなしにデータを共有することができるという。
また、メディアデータクラウド内で、広告エコシステムをカバーするパートナー提供ソリューションも発表されている。スノーフレイクのパートナーとのジョイントソリューションには、Amazon Web ServicesやDataRobotなどが含まれる。