ベルニクス、ベルデザイン、風憩セコロは10月25日、再生可能エネルギー・ワイヤレス給電技術を活用した屋外充電スポットの社会実装に向けた実証実験を、埼玉県さいたま市にあるJRさいたま新都心駅周辺にて11月1日から実施すると発表した。
実証実験では、発電、蓄電、給電をオフグリットで地産地消する屋外充電スポットを3箇所設置する。太陽光パネルで発電し、ベンチに蓄電池を内蔵、ワイヤレス給電にて機器への給電および充電を行うという。再生可能エネルギーとワイヤレス給電技術を活用して、脱炭素都市への新たな提案につなげる狙いだとしている。
給電プラットフォームとして、既にシェアサイクルで活用されている50Wのワイヤレス給電技術POWER SPOTを使用するという。従来は屋外での充電スポットを設置する場合には、コンセントやコネクタからの雨などの侵入による感電や漏電の恐れ、機器の破損の問題があったため、屋外での充電スポットの設置は困難とされていた。しかし、ワイヤレス給電技術を使うことで、完全防水構造を実現し、感電および漏電を防ぎながら屋外でも安全・安心に利用できるのだという。
日常的には待ち合わせ場所や憩いの場、ワーケーションの場としての使用を想定しており、災害時や停電時には、オフグリット技術による非常用給電・充電スポットとして防災都市機能に寄与するとしている。POWER SPOTは車や家、店舗などに給電スポットとして搭載される予定であり、Qi対応のスマートフォンを始め、スマートタンブラーやテーブル照明など、給電・充電可能な機器は今後拡充される予定だ。