日本航空(JAL)は10月21日、大阪府が実施する「空飛ぶクルマの実現に向けた実証実験」に採択されたことを受けて、ヘリコプターを活用した環境調査を開始すると発表した。

同社は2025年の開催が予定されている大阪・関西万博において、会場の夢洲周辺を空から眺める遊覧飛行や、会場と関西国際空港などを結ぶエアタクシーサービスの提供を計画している。実証実験では、同イベントに向けてバーチャルフライト体験などを通じた社会受容性の検証にも取り組む予定だ。

  • Volocopter製エアタクシー「VoloCity」の機体

実証実験の第一弾では実運用を想定した検証として、万博会場である夢洲上空を実際にヘリコプターで飛行し、飛行環境や地上設備に関する制約を調査する。多様な機体が共存できる運航環境の構築に取り組むとのことだ。

また、第二弾では社会受容性の検証として、大阪上空におけるヘリコプターでの飛行風景と空飛ぶクルマの機内風景を組み合わせたバーチャルフライトを、全国の自治体関係者に提供する。バーチャルフライトの前後にはアンケート調査を実施して、顧客の期待度を空飛ぶクルマの開発に生かす予定だ。

  • 大阪上空の風景のイメージ