Microsoftは2021年10月19日、Windows 10向けの更新プログラム「KB5006744 (OS ビルド 17763.2268) プレビュー」(以下、KB5006744)をリリースした。KB5006744はセキュリティ修正を含まない機能強化および問題の修正を目的としたもので、Windows 10 バージョン1809を対象として、オプションの更新プログラムとして提供される。
アップデート内容の詳細は次のサポートページにまとめられている。
この更新プログラムに含まれるおもな機能強化および修正は以下のとおり。
- JScript9.dllにおけるPropertyGetの問題を修正
- App-Vを使用時に、サインインの際に黒い画面が断続的に表示される問題を修正
- アップデートサービス後にWindowsがBitLockerリカバリに移行する問題を修正
- SearchIndexer.exeが動作を停止し、重複するプロファイル名が作成される問題を修正
- DnsPsProvider.dllモジュールがWmiPrvSE.exeプロセス内でメモリリークする問題を修正
- Windows 10 VPNを使用時にWindows Server 2019 Routing and Remote Access Service (RRAS) サーバに接続できない問題を修正
- メモリリークを引き起こす可能性のあるコード整合性の問題を解消
- ランサムウェアや高度な攻撃に対するエンドポイント保護のMicrosoftDefenderの機能を強化
- 複数のフォレストとに複数のドメインがある場合に発生するlsass.exeのメモリリークの問題を修正
- VMの負荷分散機能の問題を修正
- インターネット印刷プロトコル(IPP)を使用して正常にプリンタがインストールできない問題を修正
KB5006744が利用できる場合、Windows Updateに「利用可能なオプションの更新プログラム」として表示される。そのほか、Microsoftが提供しているMicrosoft Updateカタログからバイナリを入手して手動でアップデートすることもできる。