NTTドコモは10月20日、スーパーマーケットや飲食店などの小売業で発生する食品ロスの削減を目指すサービス「ecobuy(エコバイ)」の提供を開始すると発表した。自発的に消費・賞味期限の近い食品を購入するような「消費行動の変化」を促す。

具体的には、賞味期限が近い対象食品を購入した際のレシートをスマートフォンの専用アプリ経由で撮影し申請することでポイントがたまる仕組み。ためたポイントはdポイントなど17種類に交換することが可能。

  • 「ecobuy(エコバイ)」の利用・運用イメージ

一方、スーパーなどの加盟店企業は、食品ロスの削減に加え、廃棄物をゴミ処理工場まで運搬する際や焼却処理を行う際に排出される二酸化炭素(CO2)を削減でき、SDGsへの取り組みを消費者にアピールできる。また、エコ意識の高い消費者へおすすめ商品をプッシュ配信するといったマーケティングにも活用可能だ。

同サービスは消費者には無料で提供し、加盟店には1店舗あたり月額5,500円で提供する。

農林水産省によると、日本では年間約600万トンもの食品が捨てられており、これは1人1日お茶碗約1杯分(約130g)のご飯の量に相当する。さらにその約半数が一般家庭で発生しているという。