オリンパスは10月20日、ライフサイエンス研究を行う大学や研究所における、研究者のワークフローを支援するクラウドサービスとして「Olympus Life Science Solution Cloud」の提供を開始すると発表した。
同サービスを活用することで、対応機器から取得した研究結果は、サンプルの状態などの実験条件も含めて自動的にクラウド上にアップロードされる。関連する実験条件や参考資料なども一元管理可能なため、過去の実験結果などのデータを探す手間が省略できるのだという。
また、クラウド上に蓄積された過去の研究記録は、使用したサンプルや機器、ユーザーが任意で付与するタグなどをもとに検索が可能となる。これらの記録は、研究者自身だけでなくチームメンバーも参照できるため、類似した実験データの再利用や、以前の実験結果を次の条件設定の参考にするなど、過去の研究結果を有効活用できるようになる。
加えて、考察や実験の条件などをまとめた資料を作成するツールとして提供される「Note」には、チャット機能が搭載されている。これによって、確認依頼や実験結果のフィードバックコメントなど、議論した内容を資料とを関連付けて記録可能となる。同機能は、インターネットにアクセス可能な環境であればさまざまなデバイスから利用できるため、在宅ワークなどのニューノーマルな働き方を支援するとのことだ。