NTTドコモ・ベンチャーズは10月20日、同社が運用するファンドを通じて、ID認証とデバイスを一元管理するクラウド型ディレクトリサービスを提供する米JumpCloudへの出資を発表した。

JumpCloudは、ID認証とデバイスを一元管理するクラウド型ディレクトリプラットフォームを軸に、リモートワークに必要となるセキュリティ機能群をSaaSで提供している。

  • JumpCloudのサービスの利用イメージ

同社のサービスはWindows、Mac、LinuxなどのOSをサポートしたMDM(モバイルデバイスマネジメント)ソリューションに対応しており、現在約700件のITサービスとSSO(シングルサインオン)でセキュアに連携することが可能だ。2021年9月時点で同社のサービスは、世界140カ国、3000社を超える企業に利用されている。

NTTグループは、2021年9月にリモートワークを基本とした働き方とする方針を発表。JumpCloudの提供するサービスや方向性との親和性の高さから、今回の出資に至った。

NTTドコモでは、法人顧客向けに、共通のIDで各種サービスやソリューションを利用できる「ビジネスdアカウント」を提供し、さまざまなサービスやコンテンツを通して企業のDXを支援している。将来、JumpCloudのサービスと「ビジネスdアカウント」との連携をはじめ、NTTグループとのシナジー創出を目指す。