インテルは10月19日、データのやりとりや分析・活用を核として事業の刷新・成長を図るデータ・セントリック・トランスフォーメーション(DcX)の推進に向けた「データ・セントリックCoE(Center of Excellence)」を同社東京オフィス内に開設したと発表した。

  • インテル データ・セントリックCoE

    インテル データ・セントリックCoE(出典:インテル)

同社では、2000年にe-ビジネス・システムの構築を支援する「インテル・ソリューション・センター」、2012年にはコンピューティングを活用した新しいユーザー体験の創造を図る「ヒューマン・インタラクティブ・テクノロジー・アプリケーション・センター」、そして2018年に最新のコンピューティング技術の利用モデルやコンセプトを紹介する「インテル コラボレーション・センター」を開設してきた。

今回開設したインテル データ・セントリックCoEでは、同社が以前よりデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の中心はデータにあると考え、その分析・活用を通じて事業の刷新・成長を支援する取り組みとして発信してきたDcXを推進する拠点として設置。

DcX推進のためのパートナー、顧客企業との協創の場として、エッジからクラウドまで、最新のインテル・テクノロジーを実装したテスト環境を提供。この環境を活用することで迅速にアプリケーションのテストやベンチマーク、デバッグ、PoC(Proof of Concept)開発、各種のトレーニングを行うことが可能となり、より迅速、効果的、効率的にDcXを推進していくことが可能だとしている。

同施設では、5Gに加えて、データセンター向け、IoTエッジ向け、教育向けなどのリファレンス・システムデモも用意され、実践的にアプリケーションの開発・テストを行うことも可能で、現在テスト環境として導入されているシステムは下記の通り。

【AI/データセンターのテスト環境】

  • インテル Xeon プロセッサー 50ノード

  • インテル Optane パーシステント・メモリー

  • インテル Optane DC SSD シリーズ

  • インテル イーサネット 800/700 ネットワーク・アダプター

  • インテル プログラマブル・アクセラレーション・カード(インテル PAC)

  • インテル vRAN専用アクセラレーター ACC100

【AIを用いたエッジ・IOTリファレンス・デモ】

  • OpneVINOツールキットを用いたノイズ抑制と音声認識

  • インテル RealSense テクノロジーで実現する非接触タッチ操作

【ネットワーク】

  • インテルFlex RANをベースとしたローカル5G検証環境

【教育向けリファレンス・システム】

  • 電子黒板(インタラクティブ・フラットパネル・ディスプレイ)

  • インテルNUCを使ったリモート教育システム

  • OpneVINOツールキットを用いた文字認識(OCR)

  • OpneVINOツールキットを用いた顔認識で実現する行動・参加状況データ分析プラットフォーム