ウイングアーク1stとSCSKは10月19日、SAP ERPユーザーのクラウド移行の推進に向け協業し、SAPユーザー向けの電帳法対応ソリューションの提供を共同で開始すると発表した。

両社によるとSAP ERPのユーザーの多くは、2027年のSAP ERPメインストリームのサポート終了に伴い、インメモリーデータベース「SAP HANA」をベースにしたERPシステム「SAP S/4HANA」への移行を検討しているという。

  • SAPユーザー向けの電帳法対応ソリューションのサービスイメージ

両社が提供を開始する新ソリューションでは、 SAPユーザーが「SAP S/4HANA」から未転記伝票を登録することで、ソリューション内のワークフローシステムが起動し、承認後、「SAP S/4HANA」へ自動で転記できる。

またワークフロー承認後に、ウイングアーク1stのドキュメント管理ソリューション「SPA」に帳票のスキャンデータを自動保管することで、タイムスタンプが自動付与されるため、2022年1月施行の電子帳簿保存法対応で求められる真実性を確保できる。このほか、「SAP S/4HANA」の伝票に「SPA」の帳票閲覧用URLを自動で添付し、電子帳簿保存法対応で求められる検索性も確保できる。

ウイングアーク1stは、「SPA」と社内文書情報管理士などによる対応ノウハウ、製品サポートを提供し、SCSKにて顧客に対するシステム構築提案ならびに開発サービスを提供するとしている。