スウェーデンIAR Systemsは現地時間の10月18日、同社の取締役会がCEOであったStefan Skarin氏(Photo01)を解任したことを発表した。解任理由は公表されていない。
Stefan Skarin氏は2001年1月から同社CEOに就任し、以来21年余り務めてきた。直近2020年度の決算を見ると売上は3億7200万SEK(スウェーデンクローネ:日本円換算で約46億9000万円)、営業利益8380万SEK(同10億5700万円)と好調であり、それもあって取締役会は「Skarin氏の時代に、IARは3億7,000万SEKを超える規模に成長し、200人強の従業員を抱え、世界中の15万人の開発者から経常的な収益を得ている」とお定まりの謝辞を述べている。
後継となるCEOの選定はこれから始まるが、それに先立って暫定CEOには同社取締役であり、またMicrosoftでIoT部門のCEOを務めていたRichard Lind氏が就任した。ちなみに同社会長を務めるNicolas Hassbjer氏はリリースの中で「IAR Systemsが次の段階に進むためには、新しいリーダーシップ、最新の販売戦略、改善された販売組織が必要となる」と述べている。ただしLind氏は(少なくとも今のところ)「製品戦略には変更が無く、取締役会はソフトウェア開発ツールとSecureThingz製品の両方への投資を継続する予定」であるとしている。