NEXCO中日本とNTTドコモは10月15日、AI(人工知能)により交通渋滞の予測を行う実証実験を開始した。E1 東名高速道路(東名)の上り線、御殿場ジャンクション(JCT)~東京インターチェンジ(IC)において交通渋滞を予測し、WEBサイトを通じて予測結果を提供する。
ドコモが開発したAI技術「AI 渋滞予知」を活用し、当日の午前中の神奈川県、静岡県、山梨県周辺の人出から、東名の御殿場JCT~東京IC の上り線(東京方面)の各区間における当日の14時~24時の所要時間を予測した結果を提供する。
「AI 渋滞予知」は、携帯電話ネットワークの仕組みを利用して作成される人口統計と、NEXCO中日本が保有する過去の渋滞実績と規制情報をもとに予測モデルを構築している。人口統計と渋滞の関係性を学習しパターン化した人工知能を通じて渋滞を予測する。
実際の各地の人出をもとに渋滞を予測しているため、新型コロナウイルス感染症に伴う外出の自粛による人出の変化や、天候などによる影響を考慮した予測が可能だ。
両社は今後、webサイトの利用者にアンケートなどを実施し、行動の変化や渋滞緩和効果などを検証する方針だ。