日本電気(NEC)は10月15日、VDI(仮想デスクトップ)環境や高負荷ワークロード環境向けのストレージの新製品として、「iStorage Vシリーズ」2機種(4モデル)を発表した。同日より販売開始する。

  • iStorage Vシリーズ

    iStorage Vシリーズ

新シリーズは、NVMe SSDを採用したオールフラッシュストレージ。データ圧縮機能に加え、重複データを排除して格納することでデータ容量の効率化を可能とする重複排除機能を搭載する。同社がNVMe SSDを採用するのは、今回が初。これにより、低遅延でデータの高速処理を実現するとともに、VDI環境において最大約 98%のデータ容量削減を行い、ストレージ容量の効率的な運用が可能だという。

例えば、VDI(デスクトップ仮想化)などの環境においてはコストの効率化に貢献するとともに、AIを使ったビッグデータのリアルタイム分析や大規模データベースの利用などにおいては、高負荷なシステムのスムーズな運用を支援するという。また、データ暗号化機能によりデータ漏洩を防止する暗号化モデルも用意し、セキュリティ向上に対応する。

  • iStorageラインナップ

    iStorageラインナップ

なお、仮想化環境の導入時/更新時には合わせて、「仮想化アセスメントサービス」も無償提供するという。同サービスでは、サーバの構成情報と性能情報を自動収集してリソース使用状況の解析やグラフ化を行い、顧客の規模にあった構成を提案することで、スムーズなテレワーク環境構築をサポートするとしている。

  • 仮想化アセスメントサービス

    仮想化アセスメントサービス

iStorage Vシリーズは、コストパフォーマンスに優れた「V100」と、VDI環境や高負荷ワークロードに適した高性能・高機能なモデル「V300」にそれぞれ非暗号化モデルと暗号化モデルがラインアップされる。価格は「V100」非暗号化モデルが475万円〜、暗号化モデルが515万円〜。「V300」非暗号化モデルが1,000万円〜、暗号化モデルが1,126万円〜(価格はすべて税別)。いずれも出荷日は10月29日。