日立製作所(日立)は、炭素排出量ゼロ(ゼロカーボン)のエネルギーによる電力で制作した広告動画を公開したことを発表した。

同広告動画は、自転車発電装置とソーラー式ジェネレータのみで発電した電力を撮影現場などで使用。撮影時のエネルギー利用による炭素排出をゼロに抑えたとしている。

同動画は、カーボンニュートラルの世界基準を提供する団体であるナチュラル・キャピタル・パートナーズから「CarbonNeutral」の認証を得たという。

動画の舞台は夜のビーチで、暗がりの中、1人のサイクリストがバイクに近づき、ペダルをこぎ始め、ほかのサイクリストも加わり、接続されたプロジェクターに最終的に電源が入ると、蓄電池鉄道車両をはじめ、日立がこれまでに開発し、現在も手掛けている低炭素モビリティが映し出されるという内容。

日立がこのほど公開したゼロカーボンで制作された広告動画(出典:日立)

日立は、2021年11月にグラスゴーで開催される国連気候変動枠組条約締約国会議(United Nations Climate Change Conference:COP26)の最上位スポンサーであるプリンシパルパートナーで、同広告動画は、COP26開催期間中にグラスゴーのIMAXシネマでも上映予定だという。

なお、同社はデジタル・イノベーションを促進するために、今後3年間で1.5兆円の研究開発投資を行う計画を発表しており、その中には、脱炭素社会の実現に向けた、最先端の素材や水素を燃料とするモビリティや再生可能エネルギーの利活用に向けたグリッド・コントロールの研究開発が含まれていると発表している。