デル・テクノロジーズは10月13日、通信サービスプロバイダー(CSP) 向けの新しいソフトウェア、ソリューションを発表した。
「Bare Metal Orchestrator」は、ORANにより5Gネットワークを広域に展開するサーバーの構築・管理の自動化を実現する、CSP向けのソフトウェア。サーバーの設置場所に関係なく、すべてのサーバーを検出してインベントリーを作成し、オンラインでソフトウェアを展開するためのツールを提供する。宣言型の自動化によりターゲットサーバーに何を実行するのかを指示するため、例えば、ソフトウェアスタックやワークロードの実装といったさまざまなタスクやワークフローを、人手を介することなく迅速かつ効率的に実行できるとしている。
同ソフトウェアによりCSPは、ネットワークハードウェアをワークロードの処理ができる状態に整えるまでの設定やプロビジョニングに要していた時間を排除でき、サービス提供までの期間が短縮されるほか、運用コストも削減できるとしている。ACG Research社の見積りでは、自社ネットワークに「Bare Metal Orchestrator」 を導入したCSPは、最大57%の運用コスト削減を実現したということだ。「Bare Metal Orchestrator」の提供開始は、2021年11月を予定している。
また、多くのハードウェアとソフトウェアの検証済みソリューションを統合した事前テスト済みのマルチベンダーソリューション「Validated Solution for Mavenir Open vRAN and VMware Telco Cloud Platform」を2022年初めに提供する予定だという。
そのほか、クラウドネイティブなエッジネットワークの構築をコスト削減しながらネットワークパフォーマンスの向上を実現するサービス「Reference Architecture for Wind River Studio」や、サポートサービスレベル契約(SLA)を通じ、ネットワークの中断を限定してアップタイムを最大化するサービス「Respond and Restore for Telecom」も、すでに提供開始している。