Microsoftは10月5日に「Windows 11」の配信を開始した。アーリーアダプターがWindows 10からWindows 11へのアップグレードを始めており、開発版の段階ではわからなかったさまざまな問題が報告されている。そうした問題の一つにAMD Ryzenプロセッサの性能が発揮できないことがある。
先日、Windows 11の初の累積更新プログラムとなる「KB5006674」が公開された(参考「Windows 11、Intelのネットワークソフトとの競合解消する更新プログラム公開 | TECH+」)。ただし、この累積更新プログラムは、AMD Ryzenプロセッサのユーザーにとってはさらに状況を悪化させるものになったようだ。
TechPowerUpが、「First Windows 11 Patch Tuesday Makes Ryzen L3 Cache Latency Worse, AMD Puts Out Fix Dates|TechPowerUp」において、KB5006674を適用したことでさらにAMD Ryzenの動作が遅くなったと伝えている。
AMDもMicrosoftもこの問題はすでに認識しており、改善へ向けた取り組みを進めている。AMDからは10月21日に修正パッチのリリースが予定されている。AMD Ryzenプロセッサを使っている場合、修正パッチが取り込まれるまではWindows 11へのアップグレードは控えた方がよいかもしれない(参考「Windows 11からWindows 10へ戻す方法 | TECH+」)。