米国半導体工業会(Semiconductor Industry Association:SIA)は、2021年8月の半導体市場(3か月移動平均)が、前年同月比29.7%増、単月で史上最高値を記録した2021年7月比でも3.3%増となる472億ドルとなったことを発表した。
SIAのプレジデント兼最高経営責任者であるJohn Neuffer(ジョン・ノイファー)氏は、「業界が継続的な高い需要に対応するために生産を増やしているため、チップの出荷はここ数か月で記録を更新し続けている」と述べている。
8月の半導体市場規模を国・地域別で見ると、中国が164.6億ドル(全体の34.9%)、日本と中国を除くアジア太平洋/その他が127.5億ドル(同27.0%)、米州が103.0億ドル(同21.8%)、欧州が39.2億ドル(同8.3%)、日本が37.5億ドル(同7.9%)となったという。世界最大市場の中国を筆頭に、日本、その他のアジア地域を含めると、アジア全体で7割ほどが消費されていることになる。
また、各国・地域別の成長率は前年同月比では欧州が同33.5%増、中国が同30.8%増、米州が同30.6%増、アジア太平洋/その他が同28.2%増、日本が同23.8%増となっているほか、前月比では米州が同4.9%増、中国が同3.4%増、日本が同3.3%増、アジア太平洋/その他が同2.6%増、欧州が同1.5%増となっている。