大日本印刷(DNP)は10月12日、同社とSIG Combibloc Groupとの合弁会社であるDNP・SIG Combiblocとともに、キャップ付き紙容器無菌充填システム「combismile(コンビスマイル)」の国内販売を今秋より開始すると発表した。
近年はプラスチック材料の使用量を減らして環境負荷の低減へとつながる紙製品に対する需要が高まっている。そうした中で、同システムは世界で需要が伸びているキャップ付き紙容器の製造ラインを提供する。また、同システムは工場の製造ラインにおいて容器サイズを容易に変更可能なため、製造コストの削減にも寄与するとのことだ。
同システムは、180ミリリットル、200ミリリットル、220ミリリットル、250ミリリットルの充填に対応する「combismile small」と、200ミリリットル、250ミリリットル、300ミリリットル、330ミリリットル、350ミリリットルの充填に対応する「combismile big」の2製品として提供される。
さらに、固形物充填技術「DRINKSPLUS」を搭載したことによって、約6ミリメートル角の固形物や、8ミリメートル程度の繊維質に加えて、最大で2500ミリパスカル・秒の粘度の内容物の充填にも対応している。内容物の特性に応じて、充填工程でキャップとストローを選択可能なのだという。
また、同システムは1時間あたり2万4000本の生産が可能であり、長期保存を可能とするためのアルミ箔としてASI(Aluminum Stewardship Initiative)の認証を受けたものを使用できる点も特徴だ。