NXP Semiconductors(NXP)は、V2X(Vehicle to X)やインダストリアルIoT(IIoT)向けSoC「i.MX8XLite」を10月6日(米国時間)に発表した。
同プロセッサは同社の「i.MX 8」シリーズの最新版で、i.MX 8Xファミリと共通のサブシステムとアーキテクチャで構成され、V2Xアクセラレータを採用した専用製品という位置づけ。同社のRoadLinkV2Xソリューションの一部またはスタンドアローン・アクセラレータとして使用可能だとしている。
また、同製品はNXPのEdgeLockセキュリティ機能を統合しており、V2Xや重要なインフラ・アプリケーションなどの広範な用途で使用される暗号化モジュール向けの米国政府のセキュリティ標準「FIPS140-3」認証に対応。高度で複雑な暗号化とテレマティクス・データの処理を同時に実行可能だという。
さらに、同製品が有する路車間通信機能により道路、橋、路側ユニットとクルマとの通信が可能になり、経路上の道路状況についての情報を事前に入手が可能となるほか、車車間通信機能により、IEEE 802.11p、5G、セルラーなどのワイヤレス技術を利用した車両同士の通信が可能になることから、経路全体にわたる「可視化」を実現することも可能になるという。
同社では、同製品を活用することで、V2Xのメリットをエントリーレベルの自動車にも展開が可能だとしているほか、産業用車両管理、ビル制御/安全システム、太陽光発電、電気自動車充電ステーション、アクセス・コントローラなどのセキュアなワイヤレス、イーサネット、Controller Area Network(CAN)アプリケーションでの活用も見込んでいるとしている。