TOKYO FMは11日、ラジオのインターネット同時配信サービス「radiko」の聴取データやジャパンエフエムネットワーク(JFNC)と共同展開するオーディオコンテンツプラットフォーム「AuDee(オーディー)」を用いた音声広告の効果検証結果を発表した。

サッポロビール提供の番組「ヱビスビール presents Color Your Time」(毎週日曜 14:55~15:00)を対象に行われた効果検証は、「radiko」やオンデマンドオーディオコンテンツなどを提供するプラットフォーム「AuDee」などデジタルデータを活用し、聴取データと広告主データ(ヱビスビール ブランド商品の購買データ等)を突合し分析するもので、ライトリスナーよりもヘビーリスナーの購買率が高くなるなどフリークエンシー効果も確認されている。

  • 同社音声広告効果検証基盤による結果(同社資料より)

    同社音声広告効果検証基盤による結果(同社資料より)

  • 同社音声広告効果検証基盤の概要(同社資料より)

    同社音声広告効果検証基盤の概要(同社資料より)

「ヱビスビール presents Color Your Time」番組公式サイト

「ヱビスビール presents Color Your Time」番組公式サイト

ヱビスブランドの新コンセプト「Color Your Time!ビールの楽しさ、もっと多彩に。」と「ゲストの様々な時間を聴きながら、ヱビスと一緒にその時間を彩りたい。」の番組コンセプトを融合した放送は2021年3月から開始。公式サイトでバックナンバーを聴くこともできるが、トーク番組はジョッキやグラスに炭酸の音までをBGMに、臨場感あふれる架空の店を舞台にチャンカワイ氏が様々なジャンルや職業のゲストを迎える。飲みながら聞きたくなるのも頷ける。TOKYO FMではradikoやAuDeeのほか、TOKYO FMのWebサイトへのアクセスデータなどリスナーのデジタルデータをカスタマーデータプラットフォーム(CDP)へ格納し、デジタルオーディオコンテンツビジネスを推進する施策を展開。デジタルデータを活用した施策でDXを進めており、ラジオの新たな可能性が期待される。同社では、今回開発したデータマーケティングとコンテンツマーケティングの融合広告商品を積極的に提案していくことで、アナログである放送とデジタルであるオーディオコンテンツ両方のオーディオコンテンツビジネスを拡大していくとしている