キヤノンITソリューションズとユニリタは10月7日、顧客自身による業務プロセスの可視化とアジャイル開発の内製化を支援する「プロセス志向のアジャイル型ソリューション」の提供を開始すると発表した。

  • 「プロセス志向のアジャイル型ソリューション」のシステムイメージ

同ソリューションは業務可視化ツールとローコード開発プラットフォームを組み合わせたもので、特定業務を想定したテンプレートの提供も行う。これによって、従来は業務分析および要件定義フェーズと実装フェーズをそれぞれ別々に行っていた内容を、同時並行的にテンプレートベースで推進できるようになるため、短い工期で成果を生み出せるようになるという。

同ソリューションにはユニリタの業務可視化ツールRanabaseを用いており、対象となる業務のプロセスを改善する前と後の姿を想定したテンプレートを提供する。現状業務の可視化や課題と対応策の特定、あるべき姿の業務プロセスの定義をコンサルテーションを通じて体験可能だ。

また、キヤノンITSのローコード開発プラットフォーム WebPerformerにより、対象業務に必要なシステム機能の部品群をテンプレートとして提供する。これらのテンプレートによって業務プロセスをデジタル化できるだけでなく、そこで生み出されるデータをいかに意思決定に生かすのかを検討することで、データドリブンな改善サイクルが実現できるとしている。

同ソリューションによって現状業務と本来あるべき業務プロセスの姿が可視化される上、実機画面を見ながら機能検証ができるため関係者間の合意形成が進みやすく、理解の食い違いによる開発手戻りが防止できる。また、アジャイル開発によってリリースを繰り返すことで早期に着実な効果の創出につながる。

加えて、業務プロセステンプレートやシステム機能テンプレートによって工期が短縮されるので高い費用対効果が期待できる。さらに同ソリューションの遂行体験によって短期間に効果的なアジャイル開発手法の習得にもつながり、利用者自らが継続的に業務およびシステムを改善できる体制の実現と、利用者の企業全体のデジタル化推進における中長期的な効果も期待できるとのことだ。