NTTドコモ(ドコモ)は10月5日、99.87%の認識精度と、約0.18秒の認識スピードをもつ顔認証機能をAPI(Application Programming Interface)で提供する顔認証サービスを法人向けに提供を開始すると発表した。
同サービスは、画像認識ソリューションの開発を支援するクラウドサービス「ドコモ画像認識プラットフォーム」に米RealNetworksの顔認証エンジン・ソフトウェア「SAFR」を搭載し、APIで連携することにより既存のシステムやサービスへの顔認証機能の追加を実現する。セキュリティゲートの開閉やキャッシュレス決済、空港や商業施設での見守りなどでの活用が想定される。
複数人いる場面やメガネ・サングラス着用時、マスク着用時、表情をつくっている時、明るさが不十分といった環境下でも正しく認識することが可能。また、写真や動画などを活用してなりすましで認証される場合でも、特殊なカメラやセンサーを使うことなく、なりすましを検知することができるという。
顔画像の登録も正面からの顔画像1枚のみで済み、マスクを着用したままでも98.90%の精度で認証することが可能という。
さらに顔認証のほか、映像から個人を特定せずに性別・年齢・表情を推定することが可能で、店舗における来店者分析やデジタルサイネージへの属性に応じたコンテンツの出し分けなどの属性推定を用いたソリューションに対応する。
ドコモは今後、「SAFR」と同社の5G技術や多様なデバイスを組み合わせ、さまざまなソリューションを展開していく方針だ。