富士通は10月4日、利用者の拠点にパブリッククラウドと同等の機能を有する専有のクラウド基盤を提供し運用するオンプレミスクラウド事業の強化に向けて、「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-V プライベートリージョンSmall(FJcloud-VプライベートリージョンSmall)」の提供を開始すると発表した。同サービスは、サーバなどハードウェアからソフトウェア、ネットワーク、マネージドサービス、保守サービスまでをまとめて提供して運用する。
オンプレミスクラウドでは、利用者のサイトでパブリックラウドと同等の機能を持つ専有のクラウド基盤をサブスクリプション型で提供する。これまで、1,000VM(仮想マシン)以上などの大規模な環境向けに「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-V プライベートリージョン」を提供してきたが、今回、中小規模のニーズにも応えるため、100VM規模に対応した「FJcloud-VプライベートリージョンSmall」の提供を開始した、今後、20VM規模から利用できるモデルやコンテナ搭載モデルなどを拡充し、オンプレミスクラウド事業を強化する。
同サービスでは、AIによる障害の予兆検知や障害防止に向けた自動対処などの技術やノウハウを、随時、専門の技術者が利用者の基盤上にリモートで実装する。基盤更新時には同社がサーバなどクラウド基盤を入れ替えることで、常にリフレッシュされたクラウド基盤を利用可能。
また、同社のパブリッククラウドサービス「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-V(FJcloud-V)」と同一のインタフェースで管理ポータルが利用できるため、同サービスとFJcloud-VのハイブリッドIT環境の運用管理もできるとのことだ。
FJcloud-VプライベートリージョンSmallは256vCPUを備え、100VMまで対応し、月額料金200万円台から利用できる。「FJcloud-VプライベートリージョンMedium(672vCPU)」は100VMから1,000VMまで対応、「FJcloud-VプライベートリージョンLarge(1,728vCPU)」は1,000を超えるVMに対応する。