金融機関向けの通貨処理機や情報処理機の大手で、入退室管理システムや顔認証システムにも実績を持つグローリーは10月1日、システムインテグレーターやシステム開発企業向けに顔認証機能を実装できる「顔認証ソフトウェア開発キット(以下略、顔認証SDK)」の新バージョン提供を開始した。
同社の「顔認証SDK」は、顔らしさを表す顔サーチスコア技術、顔の目座標・両目座標・顔の中心座標の測定技術、顔のサイズ測定技術他、複数の技術により顔を検出する「顔サーチ機能」と「顔特徴の抽出機能」、抽出したデータを利用した「顔認証機能」など製品やシステムに組み込むためのSDKとして提供している。今回のバージョンアップにより顔認証の処理速度が従来比で4分の1に短縮しており、マスク着用が常態化する昨今での技術活用が期待される。同社は、昨年4月にマスクを着用しても顔認証が可能なウォークスルー型顔認証システムの開発を発表、12月からSDKの提供を行っている。