昨年、初のオンライン開催となったCPS/IoTの総合展「CEATEC 2020 ONLINE」。2021年もオンラインのみで「CEATEC 2021 ONLINE」を開催する。

2021年は9月にプレイベント、10月19日~22日にかけて出展社による展示やプレゼンテーションといったメインイベント、10月23日~11月30日にカンファレンスのアーカイブを含めたアフターイベントを開催予定だという。

  • 開催概要

    「CEATEC 2021 ONLINE」の開催概要

9月にプレイベントとして4回にわたり配信したカンファレンスは延べ2万5000人が聴講したとのことだ。

メインイベントでは、2020年同様CEATECが独自に開発したオンラインプラットフォームを活用。CEATECエグゼクティブプロデューサーの鹿野清氏は「2020年の来場者や出展者からご要望を頂いた部分を改善したプラットフォームになっている」と説明する。

2020年には開催初日にアクセス障害が発生し、来場者だけでなく出展者もログインができない状況が発生した。その原因のひとつとして、別サイトとなっていたオンライン会場サイトと入場登録サイトの連携が動作しなかった点があったといい、2021年は会場サイトと入場登録サイトを1つにまとめ、登録から来場までをスムーズに行えるように改修したとしている。

また、2020年はリアルタイムチャットのみだったコミュニケーション機能だが、2021年はビデオ通話もできる機能を追加。さらに、会場の状況がオンライン上でも把握できるように、展示エリアにおける混雑状況を示す表示を追加したという。

  • 来場状況

    出展者ブースの横に来場状況を表示するようにアップデート

2021年の開催想定規模は3つの展示エリアを合わせて、出展者が300社以上、新規出展が30%と2020年の開催規模と同程度になっているとのことだ。

カンファレンスはメインイベントの4日間で130講演以上が予定されており、19日は「カーボンニュートラル」、20日は「5G」、21日は「モビリティ」、22日は「スーパーシティ&スマートシティ」のテーマで先進的な取り組みを行う企業が講演を行う予定だ。

  • 19日

    19日開催の「カーボンニュートラル」テーマの講演者の一例

  • 19日

    20日開催の「5G」テーマの講演者の一例

  • 21日

    21日開催の「モビリティ」テーマの講演者の一例

  • 22日

    22日開催の「スーパーシティ&スマートシティ」テーマの講演者の一例

また、「地域ビジョン/地域戦略セッション」と題した、全国のさまざまな地域のフロントランナーを講演者とし、DXやニューノーマルといったテーマで講演を行うセッションも設けられている。前出の鹿野氏は「開催地近郊以外からの講演者も招くことができ、これこそオンラインイベントのならではの特徴だ」と語った。

CEATEC 2021 ONLINEへの参加は、公式ホームページより入場登録を行うことで会場へのログインが可能となる。なお、過去開催時に登録を行っている場合でも新規の登録が必要となっている。