PostgreSQLグローバルデベロップメントグループは9月30日(現地時間)、「PostgreSQL: PostgreSQL 14 Released!」において、データベース「PostgreSQL」の最新版となる「PostgreSQL 14」の公開を伝えた。
PostgreSQL 14の主な特徴は次のとおり。
- JSONデータを取得する方法として「SELECT ('{ "postgres": { "release": 14 }}'::jsonb)['postgres']['release'];」といったサブスクリプトを使ったクエリをサポート
- multirangeデータ型の導入による非連続的な範囲サポートを実現
- 多くの接続を使用する作業負荷のスループットを大幅に改善。いくつかのベンチマークでは2倍の高速化を実現
- 高レイテンシ接続や小さな書き込み操作が多いワークロードでの性能を大幅に改善することができるデータベース問い合わせのパイプライン機能を導入
- 処理中のトランザクションをサブスクライバへストリーミングしたり、論理デコーディングシステムへのいくつかの機能強化など、分散データベース機能の改善
- ほかのデータベース間と連携した作業を行うための外部データラッパにおける並列性の向上
- バキュームシステムの性能を改善
- TOASTシステムにおいてpglz圧縮をアポートしつつ、LZ4圧縮をサポート
- COPYコマンドの進捗情報、WALの動作、レプリケーションスロットの統計情報など、監視や観測を支援する機能を追加
- クエリ計画および実行の改善
- 式における拡張統計のサポート
- ストアドプロシージャにおけるOUTパラメータを使ったデータリターンに対応
- テーブル、ビュー、スキーマに対してユーザリードオンリーおよびユーザライトオンリーの設定に対応
- PostgreSQLインスタンスにおいてSCRAM-SHA-256パスワード管理および認証システムをデフォルト化
PostgreSQLは人気の高いオープンソース・データベースのひとつ。そのシェアは長期にわたって増加しており、さまざまな機能を取り込んでいる。