ルネサス エレクトロニクスは9月30日、同社の産業/IoT機器向けArmマイコン「RAファミリ」として、RA6シリーズとして初めてのエントリ製品「RA6E1グループ」の第1弾となる6製品の発売を開始したことを発表した。
同グループは、従来のメインストリーム製品「RA6M4」や「RA6M」5と同様、Arm Cortex-M33コア(最大動作周波数200MHz)を搭載することで、高い処理性能を実現しつつ、エントリモデルとして周辺機能や通信インタフェースを絞り込むことで、低コスト化も実現したとする。
具体的に搭載されている周辺機能や通信インタフェースとしては、イーサネットコントローラ(MAC)を内蔵しているほか、USB2.0フルスピード、シリアル通信、CAN、SSI、SDHI、Quad SPIの各種インタフェースに加え、各種タイマならびにアナログ機能を搭載しているとする。
今回発売された6製品は、プログラム用フラッシュメモリが1MBで100ピンLQFPの「R7FA6E10F2CFP」、同じく1MBで64ピンLQFPの「R7FA6E10F2CFM」、同じく1MBで48ピンQFNの「R7FA6E10F2CNE」、メモリが512KBで100ピンLQFPの「R7FA6E10D2CFP」、同512KBで64ピンLQFPの「R7FA6E10D2CFM」、同じく1MBで48ピンQFNの「R7FA6E10D2CNE」となっている。
なお、RA6E1を用いた評価向けに「R7FA6E10F2CFP」とオンチップデバッガを搭載したプロトタイピングボード「RA6E1 Fast Prototype Board」も20ドル程度で同社代理店より入手することが可能となっている。