GNU Projectは現地時間2021年9月26日、GNU Wget2 バージョン2.0.0をリリースした。ソースコードはGNUのミラーリストから入手できるが、gzip版やlzip版の直接リンクも用意されている。
メーリングリストの投稿によれば、バージョン2.0.0はマルチスレッドで動作し、HTTP圧縮や並列接続、If-Modified-Sinceリクエストヘッダーに対応した。HTML5のdownload属性を利用するためのオプション「--download-attr [strippath|usepath]」など、新たなコマンドラインオプションも加わえている。また、後方互換性を向上させるために「--method」「--body-data」「--body-file」「--ignore-length」「--convert-file-only」オプションも加わった。GNU WgetはWebサーバーやFTPサーバーなどからファイルをダウンロードするツールとして長年親しまれ、同種の機能を持つcURL(curl)と人気を二分してきた。Wget2ではHTTP2への対応や並列接続などを使用し、Wget1.xよりも高速化したダウンロードを目指している。