本田技研工業(Honda)と Googleは9月24日、Googleの車載向けコネクテッドサービスで協力すると発表した。同サービスは、2022年後半にHondaが北米で発売する新型車から搭載を開始し、その後は、順次グローバルに展開するという。

両社は2015年から、自動車業界全体でAndroidプラットフォームの自動車への導入に向けて協力してきた。その成果として、2016年発売のAccordより「Android Auto」の搭載を開始し、スマートフォン機能をドライバー向けに最適化させることで、安全かつ快適に利用できるUX(ユーザーエクスペリエンス)を提供している。

Hondaはこの度、Googleとの新たな協業を開始することでUXのさらなる進化を狙う。同社のコネクテッド技術とGoogleの先進技術のコラボレーションによって、「移動」と「暮らし」をシームレスにつなぎ、利用者に寄り添う車載ソリューションを提供するとしている。

新たに提供される車載向けコネクテッドサービスによって、音声アシスタントが利用可能となる。車内のディスプレイオーディオに搭載された「Googleアシスタント」を使用することで、運転中でも音声による操作で用事を済ませられるようになるという。メッセージの送信や経路案内、メディアや車両機能、スマートホームデバイスの操作に対応する。

また、「Googleマップ」を統合することで、パーソナライズされたGoogleマップが車載ディスプレイオーディオでも使用可能となる。さらに、Googleに話しかけることで、運転をしながらも自宅までのナビゲーションや到着予定時刻の共有、最寄りのガソリンスタンドやEV充電スタンドの検索、店舗の営業時間の確認が可能である。

さらに、「Google Play」にも対応しているため、お気に入りのアプリのダウンロードも可能である。スマートフォンを使わずに、車内から直接音楽やポッドキャスト、オーディオブックを聴くことができるという。車載用アプリケーションによって、それぞれの利用者に応じた移動の時間の提供を目指す。