米Adobe(アドビ)が9月22日に発表した、2021年度第3四半期(2021年9月3日末日)の決算によると、同期の収益は前年同期比22%増の39億4000万ドル(約4217億円)になることが分かった。

GAAPベース希薄化後1株当たり利益(EPS)は2.52ドルで前年同期比28%増、Non-GAAPベース希薄化後1株当たり利益(EPS)は3.11ドルで前年同期比21%増だった。

分野別にみると、デジタルメディア分野の収益は28億7000万ドルで前年同期比23%増。うちクリエイティブ分野の収益は23億7000万ドルに拡大した(前年同期比21%増)。Document Cloudの収益は4億9300万ドルで前年同期比31%増となった。

また、デジタルメディア分野の年間経常収益(Annualized Recurring Revenue - ARR)は当四半期末時点で116億7000万ドルに拡大し、前四半期比4億5500万ドルの増加を見せた。クリエイティブ分野およびDocument CloudのARRは、それぞれ98億7000万ドル、17億9000万ドルに拡大となった。

デジタルエクスペリエンス分野の収益は前年同期比26%増の9億8500万ドル。デジタルエクスペリエンス分野のサブスクリプション収益は8億6400万ドル、前年同期比29%増。

第3四半期のGAAPベース営業利益は14億4000万ドル、Non-GAAPベース営業利益は18億1000万ドル。GAAPベース純利益は12億1000万ドル、Non-GAAPベース純利益は15億ドル。営業キャッシュフローは14億2000万ドルだったという。

また、四半期末の残存履行義務(Remaining Performance Obligations - RPO)は126億3000万ドルで前年同期比22%増となった。当四半期中に約170万株を買い戻したという。

アドビは第4四半期の財務目標に関して、現在のマクロ経済状況、および例年年度末の需要の高まりを考慮した。アドビの2021年度第4四半期の財務目標は以下の通り。

  • アドビの2021年度第4四半期の財務目標要約