VMwareは9月22日(米国時間)、「Announcement: VMware Fusion for Apple silicon Public Tech Preview Now Available - VMware Fusion Blog」において、M1 Macに対応した「VMware Fusion for Apple Silicon Public Tech Preview」の公開を伝えた。1年間以上の開発期間を経た製品のプレビュー版であり、VMwareはユーザーに対して試用を呼びかけている。
VMware Fusionは、Macを対象とした代表的な仮想化アプリケーションの一つ。Intel MacにおいてWindowsやLinuxを実行するための人気の高いプロダクトだ。しかし、Appleが新しいプロセッサを採用したM1 Macには対応していなかった。今回公開された「VMware Fusion for Apple Silicon Public Tech Preview」は、VMware FusionがM1プロセッサに対応したことを示す重要なマイルストーンとなる。
VMwareは「VMware Fusion for Apple Silicon Public Tech Preview」をおそらく2022年春まで提供する予定と説明している。2021年中にM1 Macに対応したVMware Fusionが公開されることはなさそうだ。M1 Macに対応したVMware Fusionの利用は2022年春以降になるものと見られる。
VMware Fusion for Apple Silicon Public Tech Previewで動かすことができるオペレーティングシステムは、基本的にARMプロセッサ版のオペレーティングシステムだ。Intel版Windowsは実行することができない。Microsoftは仮想環境向けにARM版Windowsを出荷する姿勢を見せておらず、現状ではM1 Macの仮想環境においてWindowsを実行するのは難しい状況が続いている。