鯱バスは9月22日、名古屋芸術大学および愛知県内の企業と共に、地域の観光資源を活用した「デジタル(オンライン)ツーリズム」の研究開発を行う産学連携プロジェクトを10月から開始すると発表した。同プロジェクトには地域企業として、えびせんべいの里、大野精工(観光農園KingFarm事業)、まるや八丁味噌の3社が参加する。
鯱バスは同プロジェクトで、コロナ禍で沈む地域観光業の持続的な発展を目指す。コロナ禍で加速するデジタル社会において、単なるリアルツーリズム(現実の観光)の置き換えではない、本格的なビジネスとして持続展開可能なデジタルサービスの企画および開発を進めるという。
また、地元に根差す企業や学校法人が参加することで、コロナ禍でダメージの大きい地域サービス業の再発展の礎となるよう、デジタルを活用しながらもローカルにこだわったマイクロツーリズムの開発にもつなげるとのことだ。
さらに同社は、産業観光がツーリズムの有力な最新トレンドであるとして、愛知県の産業の魅力をデジタルならではの技法で最大化するインダストリアルツーリズムの企画および開発を目指すとしている。なお、同プロジェクトの活動期間は2022年3月までを予定している。