gHacks.netは9月17日(現地時間)、「Firefox Experiment is testing Bing as the default search engine」において、Firefoxがデフォルトの検索エンジンとして「Bing」のテストを開始したと伝えた。

Firefoxに付属している多くの検索エンジンにはもともとMicrosoftのBingも含まれているが、ほとんどの地域でデフォルト設定はGoogle検索になっている。これに対してMozillaは、デスクトップユーザーの1%を対象として、デフォルト検索エンジンをBingに設定する試験を2021年9月6日より開始したという。

Mozillaでは、Firefoxの一部のユーザー向けに試験的な機能を先行して導入し、フィードバックを受け付ける調査プログラムを実施している。この調査は、「プライバシーとセキュリティ」の設定画面(メニューから「設定」→「プライバシーとセキュリティ」を選択するか、アドレスバーに「about:preferences#privacy」と打ち込むことで表示できる)で、「Firefox に調査のインストールと実行を許可する」にチェックを入れているユーザーを対象として行われる。

gHacks.netによれば、Bingをデフォルト検索エンジンとする調査はデスクトップユーザの1%を対象として、2021年9月6日から2022年初頭(おそらく2022年1月)までの期間で実施されているという。

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MozillaがBingをデフォルトにする調査を行っている理由は明かされていないという。MozillaはGoogleとの間でGoogle検索エンジンをFirefoxのデフォルトにする契約を結んでおり、2020年に3年間の契約延長を締結したばかりである。Mozillaはこの契約によって年間4億から4億5000万ドルの利益を得ており、これがMozillaの主要な収入源でもある。Googleとの契約は2023年まで続く。その後のためのバックアップとしてBingをテストしているのではないかという指摘もあるようだが、真相は明らかになっていない。