オルツは9月21日、「AI GIJIROKU(AI議事録)」について、業種別音声認識機能として製薬業界向けの音声認識エンジン「製薬GIJIROKU」の提供を開始したことを発表した。
ニューノーマルとされる現代において、多くの企業でDX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されている。組織における従業員一人ひとりの生産性の向上は、取り組むべき最も重要な課題の一つともなっている。そこで同社の研究チームは、AIおよびその関連技術を活用することで、これまで録音音声の書き起こしや、手書きメモを手入力することが基本であった議事録に対して、音声からリアルタイムにテキスト化する「AI GIJIROKU」を開発している。
これまでに同社の「AI GIJIROKU」を利用した製薬関連企業から、専門用語の認識率向上の要望が多く寄せられたという。汎用的な音声認識では、製薬業界の専門用語など高度な音声認識には十分な精度が得られなかったのことだ。そこで同社は、製薬業界に特化した音声認識エンジンの開発に至った。
同エンジンは、膨大な製薬業界の専門用語や言い回しに対応しており、高い認識精度を実現しているという。今後は同エンジンのAPI化を進めて、さまざまな製薬業界向けITソリューションとの連携を進める予定だ。
同社では効率化された会議を「スマート・ミーティング」と定義して、会議の可視化だけでなく、最適な働き方を実現する具体的なソリューションを提供するとともに、昨今の重要な課題であるリモートワーク対応などの社会課題の解決に貢献することを狙っている。