パナソニックは9月17日、サプライチェーン・ソフトウェア大手の米BlueYonder(ブルーヨンダー)の買収を完了したと発表した。買収金額は8633億円。今回、80%分の株式追加取得を完了し、2020年7月取得済の20%分の株式と合わせて全株式を取得した。
今回の80%の株式追加取得にかかる対価はブルーヨンダーのネット有利子負債14.2億ドルを含めて70.8億ドル(7760億円)となり、2020年7月に、20%の株式取得時に支払った8.1億ドル(873億円)と合わせて、全株式の取得対価は総額で78.9億米ドル(8633億円)となる。
なおブルーヨンダーは全株式取得後も、同社の事業は、パナソニックコネクティッドソリューションズ社で機能する。ブルーヨンダーの現CEOであるギリッシュ・リッシ氏を含む幹部陣は引き続き、パナソニックの経営携わるとしている。
同買収により、パナソニックが推進する「現場プロセスイノベーション」を進化させ、サプライチェーンマネジメント(SCM)分野の事業を強化する。パナソニックのインダストリアルエンジニアリングの技術とノウハウ、エッジデバイスとIoTに、ブルーヨンダーの AI/ML(機械学習)を活用したソフトウェアプラットフォームを組み合わせる。
パナソニックは今後、ブルーヨンダーのサイバー分野でのケイパビリティを取り込むことで、最終的に両社で「オートノマス(自律的な)サプライチェーン」の実現を目指す方針だ。