日本ユニシスと東急不動産は9月16日、完成前のマンションを検討する顧客の利便性向上を目指して、複数メーカーの実在する家具のCGを配したVR(仮想現実)モデルルームを作成するスキームを共同開発したことを発表した。
同スキームでは、これまでは困難とされてきた17タイプ×内装カラー3色の全51プランと多数のVRモデルルームを提供して、マンションの購入を検討しやすいツールを提供する。第一弾として、「ブランズシティ南草津」(滋賀県 草津市)のマンションギャラリーの大画面シアターで公開を開始する。
新築マンションの販売現場では、複数ある間取りの中から代表的な1ないし2タイプのモデルルームを設営し、他のタイプを図面のみで検討する場合が多い。また、昨今ではVRモデルルームを作成する例も増えてはいるものの再現点数が少なく、実在する商品ではない家具のCGを配置するなど、完成後の物件を想像しにくい課題があったという。
こうした背景を受けて日本ユニシスと東急不動産は、アクタス、カンディハウス、リビングハウス、高野木工、日本フクラら5社とのタイアップによって課題解決を試みた。日本ユニシスが作成するVR上に各家具メーカー製品のCGを配置し、VRモデルルームを作成したとのことだ。
マンションの購入検討者はVRモデルルームによって、実在する家具をプロがコーディネートした部屋を見学でき、これまで以上にリアルな室内のイメージを把握しやすくなる。さらに、実際に気に入った家具や照明は、そのまま購入も可能である。