ワークポートは9月14日、転職希望者493人を対象に実施した、「リスキリング」に関するアンケート調査の結果を公表した。DX(デジタルトランスフォーメーション)の浸透に伴って、高度なスキルを持った人材を育成するために「リスキリング(職業能力の再開発・再教育)」に力を入れる企業が増えているという。同調査は、そうした環境において「リスキリング」が働き手にどのように捉えられているのかを聞いたものだ。
回答者に対して、「リスキリング」という言葉を知っているかを聞いたところ、8.3%が「知っている」と回答した。また、20.5%が「聞いたことはある」、71.2%が「知らない」と答えたとのことだ。
「知っている」または「聞いたことはある」と回答した人のうち、リスキリングを企業が推進する背景を「よく理解している」と回答した人は12%、「やや理解している」と回答した人は49.3%だったという。
職場でリスキリングを受けているかを問うと、6.7%が「はい」と、1.6%が「今後受ける予定がある」と回答し、大多数の91.7%が「いいえ」と回答している。「はい」または「今後受ける予定がある」と回答した人の中では、「DXやAIのeラーニング」「UI設計」「ITパスポートの取得」「PC関連のスキル」など、ITスキル向上に関する内容が目立ったとのことだ。
さらに、実際にリスキリングを受けた満足度を聞くと、12.2%が「とても満足」と回答し、63.4%が「やや満足」と回答するなど、7割強の人がおおよそ満足していることが明らかになっている。
リスキリングを受けていないと回答した人に対して、リスキリングを受けたいと思うかを聞いたところ、47.1%が「とても思う」、38.1%が「やや思う」と回答。一方で、11.3%が「あまり思わない」、3.5%が「まったく思わない」と回答した。
リスキリングを受けたいと「とても思う」または「やや思う」と回答した人に対し、その理由を聞くと、「スキルアップ、キャリアアップのため」「仕事に生かしたい」「転職など今後に役立つから」と回答する人が大多数を占めたという。さらに、どのような内容のリスキリングを受けたいかを聞くと、デジタル化や進んでいるという理由から、プログラミングなどのスキルや、AI、DX関連のスキルが身につけられるようなリスキリングを受けたいとする人が目立ったとのことだ。
リスキリングを受けたいと「あまり思わない」または「まったく思わない」と回答した人にその理由を聞くと、「自分自身で勉強しているから必要ない」「業務的負担が増えるため」「実務を通して学べるから」とする意見が散見されたという。