インターネットに接続に問題が起きた時、ルータが原因となっている可能性がある。その場合、ルータのどこが問題であるかを、少しでも早く見つけ出す必要がある。本稿では、ルータがネットワーク障害の原因であるかどうかを調べる際のポイントを紹介しよう。
トラブルシューティングの前段階
ルータの内部を調べる前に、簡単な方法で、ネットワークの接続が回復する可能性がある。ネットワークに接続できなくなったら、まずは、以下の3点を実行してみてほしい。
ルータの再起動
ルータの電源を切ってから、数分待ったのち、再び電源を入れてみてほしい。これで、ネットワークが再び接続するかもしれない。
LAN接続に切り替え
Wi-Fiで接続している場合、Ethernetケーブルを使って、LANを介することで、インターネットに接続できるようになる可能性がある。これにより、ルータに問題があるのか、Wi-Fiに問題があるのかを確認することができる。
Ethernetケーブルを交換
Ethernetケーブルは目に見えるような形で破損していなくても、断線していることがある。Ethernetケーブルを一度外して再度接続してみてもつながらない時は、別なEthernetケーブルを接続したら、うまく行く可能性がある。
ファームウェアのアップグレード
IoTデバイスがサイバー攻撃を受ける要因の一つが、ファームウェアが古いために、脆弱な状態にあることだ。古いファームウェアの問題はセキュリティにとどまらない。通信の不具合も引き起こしている可能性がある。
ファームウェアのバージョンアップは、管理ツールからインターネットを介して行うパターンが一般的だが、場合によっては、ルータの製造元からファームウェアをダウンロードして、更新することもある。ルータのメーカーごとにファームウェアの更新方法は異なるので、調べておく必要がある。
Wi-Fiチャネルを変更
ルータは複数のWi-Fiチャネルを持っている。そのため、自分が使っているWi-Fiチャネルが他のユーザーのトラフィックでビジーになっている可能性がある。そこで、通信に不具合がある場合、Wi-Fiチャネルを変更するのも手だ。Wi-Fiチャネルは、ルータの管理画面で変更できる。
診断ツールを利用
上記の方法でもトラブルが解消されない時は、ルータの診断ツールを使うと、トラブルの詳細を調べることができる。管理ツールに含まれていることもあれば、別途、Webサイトからダウンロードしなければならないこともある。
また、「NirSoft」「NetSpot」といった、ネットワーク診断ツールもネットワークの状態を知るという意味では役に立つだろう。