STMicroelectronicsは、産業用デバイス向けに設計されたGSMA認定済みeSIM「ST4SIM」の販売代理店を介したオンライン経由でマス・マーケット向けに販売を開始したことを発表した。
ST4SIMは、すべてのeUICC関係者(ユーザー、MNO、OEM、ハードウェアインテグレータ、サービスプロバイダなど)に適切なセキュリティレベルを確保しながら、さまざまなMNOのプロファイルをリモートで管理することを可能とするもの。IoT機器をセルラー網に接続するために必要なあらゆるサービスを提供するため、産業機器の状態モニタリングや予知保全アプリケーション、アセット管理、エネルギー・マネージメント、ネットワーク接続型ヘルスケア機器などでの活用が可能だとしている。
今回、マス・マーケットへの販売を開始したことで、同社では、より幅広い開発者がM2Mの開発や概念実証、試作プロジェクトを実施できるようになり、これまで以上に多くのアプリケーションでセキュアかつ柔軟なセルラー接続の利用を促進することにつながると説明している。
また、同社顧客は、同社認定パートナー企業であるTruphoneが提供および運用するデバイス・オンボーディング・プラットフォームやサービス・プロビジョニング・プラットフォームを利用して、M2M向け製品の展開とeSIMのアクティベーションを実施できるとしているほか、ST4SIMを搭載した開発キット「B-L462E-CELL1」を活用することで、包括的な開発エコシステム内にあらかじめ統合されたすべての製品機能をテストし、評価することができるようになるとしている。
なお、ST4SIMは、DFN8ウェッタブル・フランク・パッケージ(5mm×6mm、MFF2)で提供されるほか、WLCSPを含むオプションを用意しており、一部はすでに同社のオンラインストアから購入することが可能になっているという。