キオクシアは9月14日、高性能エンタープライズ/データセンター向けに、PCIe 4.0対応のストレージクラスメモリ(SCM)「XL-FLASH」を搭載したSSD「KIOXIA FL6シリーズ」のサンプル出荷を開始したことを発表した。
XL-FLASHは、同社の3D技術「BiCS FLASH」と1ビット/セルのSLC技術を用いたSCMで、これを用いることで、従来のDRAMとTLCベースのSSDとの間の性能ギャップを埋める低遅延を達成しながら、DRAMに比べてビットあたりのコストを低減することが可能になるという。
同シリーズは、PCIe 4.0とNVMe 1.4規格に準拠し、高可用性および耐障害性のためのネイティブデュアルポートに対応。容量は800GBから3.2TBまで用意され、MTBF2.5M時間の信頼性のほか、SEDおよびFIPS 140-2のセキュリティオプションを提供するという。
なお同社では、同シリーズを活用することで、高性能エンタープライズやデータセンターでの、サーバキャッシュ、ライトロギング、階層化ストレージでのリード/ライトキャッシュなど、レスポンスタイムが重要な用途に対して低遅延のシステム性能を提供できるようになるとしている。