外食産業向けに情報システムやハードウェア・ソフトウェア開発を行うアルファクス・フード・システム(以下略、AFS)は、イタリアンレストランをチェーン展開するサイゼリヤと「サイゼリヤ台場フロンティアビル店」において配膳AIロボット「サービスショットα2号機」の実証実験を開始したことを発表した。

  • 配膳AIロボット「サービスショットα2号機」(同社資料より)

    配膳AIロボット「サービスショットα2号機」(同社資料より)

実証実験に活用される配膳ロボットは、AFS社が開発した配膳AIロボット「サービスショット」の2号機。1号機の運用から改良された機体で、配膳と下げ膳、案内の三つモードに対応。AIが位置情報を確認しながらセンサーの情報を確認して動く完全自律移動機能に加え、食品を格納できる密閉された広い収納空間が特徴だ。

実証実験は8月5日より段階的に実施されているが、愛嬌ある大きな目や口の表現が特に子供や女性に好評とのこと。今後さらに料理の配膳及び、食事後の皿の回収(下げ膳)など、ロボットの適切な運用の確認と問題点の洗い出しを行っていくという。

AFSでは、コロナ禍における外食産業での非接触サービスの需要と加速する人手不足への対応策として配膳ロボットの開発に力を入れており、ボディのカスタマイズにも対応。ロボットにも特定の愛称を付けておらず、それぞれの会社向けに自由なデザインと愛称をつけてほしいとコメントしている。