NTTファイナンスは9月7日、立川市と2021年5月に締結した「学校給食費の公会計化に向けた徴収・管理業務の効率化に関する実証実験」の実施に係る協定に基づき、同社のクラウド型の決済ソリューション「楽々クラウド決済サービス」を活用した実証実験を行い、学校給食費の公会計化に向けた有効性を検証したことを発表した。

  • 業務時間削減効果

    業務時間削減効果

「楽々クラウド決済サービス」は、学校や学習塾等が毎月行っている給食費・教材費・月謝 等の請求・徴収（集金）に係る事務処理を自動化し、さらにクレジットカード決済等多様な決済手段に対応するなど、請求から入金確認までの効率化を実現するもの。

5月17日～6月30日の期間、立川市教育委員会（立川市学校給食共同調理場）において、学校給食費の公会計化の推進として、総合行政ネットワーク（以下 LGWAN）環境下で「楽々クラウド決済サービス」を導入し、徴収・管理業務の公会計化移行における技術的課題の抽出、業務要件等の明確化、コスト・業務効率化等について検証を行ったという。その結果、公会計制度への移行及び楽々クラウド決済サービスを利用することによって、各学校での給食費に関する事務で約80％、教育委員会の事務で約40％の削減効果が得られる見込みだという。

公会計化を進めるにあたり、現状の業務フロー把握と公会計化時の業務フロー設計が重要という共通認識のもと、それぞれの業務フローを作成、公会計化に向けて業務設計の基礎を固めることができた。LGWAN接続の検証では、教育委員会のPCから楽々クラウド決済サービスへ直接アクセスを実施し、ログインから一連の動作検証を行いスムーズに利用できることを確認したという。

なお、「楽々クラウド決済サービス」は、自治体の情報セキュリティポリシー及びLGWAN環境に応じて、「インターネット接続タイプ」または「LGWAN接続タイプ」から選択できるということだ。