ニールセン デジタルは2日、動画コンテンツの利用視聴動向調査をもとにした分析結果を発表。インターネットに接続するコネクテッドTVの増加を分析している。

今年の3月10から12日にかけて行われた、パソコン、従来型携帯電話、スマートフォン、タブレットで月1回以上インターネットを利用する国内の15才以上の約3000人(サンプルは4デバイスからインターネット利用者の人口構成比によって割り当て)を対象とした調査「ニールセン・ビデオコンテンツ アンド アドレポート 2021(Nielsen Video Contents & Ads Report 2021)」によると、2020年との比較で5ポイント増加の19%がコネクテッドTV(CTV)でインターネット動画コンテンツを視聴。コロナ禍による自宅時間の増加、好きなタイミングで視聴できるサービスの需要、テレビ本体の機能増加などをおもな要因に挙げている。

  • ニールセン・ビデオコンテンツ アンド アドレポート 2021(同社資料より)

    ニールセン・ビデオコンテンツ アンド アドレポート 2021(同社資料より)

米国でのCTV広告支出は2021年が約134億ドル、2025年には約274億ドルと倍増(eMarketer社調査)が予測されており、屋内の大きなテレビ画面でインターネット動画を視聴する習慣が国内でもさらに浸透しそうだが同社は、米国をはじめグローバルでは活用されているターゲティング広告配信などCTVの存在が国内でも増していくことに触れ、注視すべき動向であるとしている。