早稲田大学マーケティング・コミュニケーション研究所は8月31日、次世代データマーケティング研究会(NDMA:NEXT DATA MARKETING ASSOCIATION)を設立したことを発表した。
同研究会はデジタルシフトが常態となった現代における、新たなマーケティング理論の確立を目指して設立された。研究会の取り組みの第一弾として、大手飲料メーカーから最新のマーケティングデータを収集して分析を行い、「行動創造」をテーマに研究を開始する。
同研究会は近年のデジタルマーケティングについて、CPA(顧客獲得単価)の効率化や改善など、近視眼的なマーケティングが増加していると分析している。そこで同研究会は、これまでになかった価値や生活者の新しい行動を生み出すことで、市場そのものを広げていく「行動創造」をメインテーマに据えた研究に取り組むとのことだ。
産学研究においては、同研究会が研究対象とする企業の課題をヒアリングして整理しながら、早稲田大学マーケティング・コミュニケーション研究所と共同で研究テーマを提案する。また、研究対象企業に限らず他の参画企業からもデータの提供を受けることで、網羅的なマーケティングデータの収集と分析を目指す。
さらに同研究会では、ビジネス経験が豊富なメンバーが、企業と研究機関の双方のニーズをくみ取ることで、スムーズなプロジェクト進行を実現するとのことだ。これによって企業の課題の抽出および整理から、ビジネス面における効果の考察や事業課題を解決するアクションの提案など、即効性の高い産学研究を実行する。