凸版印刷、同社グループ会社のONE COMPATH、unerryの3社は8月31日、流通やメーカーなどのリテール企業向けデジタルマーケティングの分野での協業を発表した。2021年9月1日から協業を開始する。
流通やメーカーなどのリテール企業では、消費者一人ひとりとのコミュニケーションのため、デジタルマーケティングや店舗のメディア化のニーズが高くなっている。一方、規制により、サードパーティークッキーを活用したターゲティング販促広告や効果計測施策が難しくなる中、リテール企業が保有するファーストパーティーデータの有効活用のニーズに応えるべく、今回、3社は協業を決めた。
まずは、リテール企業の自社メディアや顧客データを活用して広告配信を行う、「リテールメディア」の構築・運用のワンストップ提供を始める。
凸版印刷が持つデジタルマーケティング支援ノウハウを活かしたメディアの設計から運用までのサービス提供と、ONE COMPATHが運営する電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」の1600万人のユニークユーザー、unerryのリアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」の月間100億件以上の人流・購買データを活用して、クッキーレスでの行動ターゲティングADや来店効果・来棚効果の計測などを融合させるねらいだ。
「リテールメディア」の構築・運営支援を皮切りに、今後はリテール企業のDX推進をサポートするさまざまなサービスを共同で提供していくという。